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ミューヘンからアウトバーンA8をザルツブルグ方面へ150キロ。ドイツ南バイエルン地方に位置する湖。キムジー(キム湖)。
ヨーロッパ内でも有数の避暑地のひとつとして知られる綺麗な湖です。
そのキム湖湖畔にある町、ユーベルジー(UBERSEE)のホテルキンガーホフ。
ここからキムジーのストーリーはスタートします。
ホテルのオーナーの息子、クリストフとマーチン。
環境保護区域であり自然あふれるこの場所で育った二人は、おおらかに、明るく楽しい暮らしをしてきました。
そんな彼らはある日、キム湖にバカンスのため訪れたルフトハンザ航空のパイロットと知り合いになりました。
セーリングやヨットを楽しみに来る場所としても親しまれていたキム湖で、
彼は当時ではまだ珍しかったウィンドサーフィンを持ち込み、風を受けて湖面を走り始めました。
彼の勧めもあり、兄弟二人はウィンドサーフィンをスタート。なんともいえない風や自然との調和を楽しみ、
そしてその面白さにとても興味を持ちました。 それが彼らにとって初めてのウィンド体験でした。
その後、旅好きな二人はビーチの多い国や地域を行き先に選び、行った先でもマリンスポーツやビーチライフを楽しんでいました。
ハワイを訪れた際。「こんなに大好きなマリンを何かビジネスにできないだろうか」と考えた二人は、
あるウィンドサーフィンメーカーとインポートライセンスの契約を取り、ヨーロッパに持ち帰りました。
このハワイで出会ったサーファーやマリンギアメーカーの人たちとの人脈が
後のキムジーというブランドのコンセプトやスタイルに大きな影響を与えているのだそうです。
ドイツに戻った彼らは友人や近所に住む知り合いにもこの楽しさを知ってほしいと考え、マリンスポーツスクールをスタート。
誰もがみんなで楽しめる環境を作ってゆきます。
当時はこのスクール目的でヨーロッパ各国から観光客が来て参加するくらい、彼らのビジネスは順調に 進んでいきました。
続けていくにつれまた他のアイデアが。「遊ぶならかっこよく遊びたい」というアイデアを持った彼らは、
ウインドサーフィンスクールやギアの販売だけではなく、それにあったファッションを提案していこうという事にしました。
それが1982年に始まったブランド“CHIEMSEE”なのです。
はじめた当初のキムジーのコンセプトは
「Chiemsee and Friends」。
まさに彼らの生い立ちと人間関係が表現されたブランドとなっています。
最初は自分たちが着たいファッションの企画から始めた彼らも、人気が出ると徐々に友人が着たいスタイルを形にしてゆくようになり、
今では遊びに関する様々なファッションスタイルを作り上げるまでに成長してきたわけです。
何よりも人と一緒に何かを成し遂げる事が好きな彼ら兄弟は、人を楽しませたり、
驚かせたりすることが遊びの原点だという考えを持っています。
そんな彼らの信念に興味を持つ人たちが、現在のお客さんでもあり、
彼らの目指す「遊びが好きな人が集まる集合体」を作る素材なのでしょう。
人々との関わりを大切にし、新しい物を作り出すプロセスをみんなで楽しみたいと考えるキムジー。
そういった彼らのムードが多いに発揮される機会。
それこそが、このコレクション発表会のイベントの場でもあります。
毎回のように思考を凝らした形の展示会を用意している彼ら。どれもが驚きと感動を分かち合える企画となっていました。
現在は夏と冬の2回のコレクションを発表。
ヨーロッパ各地はもちろん、日本、マレーシア、香港、ロシア、カナリー諸島などからもバイヤーがやってきます。
今年の秋冬物のお披露目の際は雪山にあるホテルにご招待され、そのホテルの部屋には一つのバッグ。
そして「明日の朝、ゴンドラの駅に集合」と書かれた紙が置いてありました。
翌朝、その集合場所に各国のバイヤーが集合。
全員でゴンドラに乗りこみ山頂近くのロッヂへ。
なんとそこにはキムジーのニューコレクションがズラリと並びバイヤーさんをお出迎え。
雪山でのファッションショーはなんだか不思議な気分プラス、白いシーンに際立つキムジーカラーがとてもきれいでかっこ良いのです。
その他にも夏物コレクションの際には登山をしてテントに泊まり。翌日キャンプ場ではじまる展示会。
ある時は、ゴーカート場に連れて行かれ本気のゴーカート勝負。翌日その場で展示会等いう事もあったそうです。
とにかくサプライズが大好きなキムジースタッフたちなのです。
現在のコンセプトは
“People…Sports…Travel…Culture”
人生を真剣に遊び、ひとをモノでつないでゆく彼らのスタイルは、まさに理想のスタイルではないでしょうか。
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